7月に入り梅雨も明け、都内もだんだんと暑くなってきました。
それを避けるため、標高のある山キャンプを計画すべくキャンプ場探しが始まります。
4月からキャンプに行けていなかったので、久しぶりのソロキャンプです。
せっかく山でキャンプをするなら、以前からやってみたかった渓流釣りができるキャンプ場を中心に調べてみました。
山梨県にある玉川キャンプ村が条件を満たしてくれるキャンプ場として見つかり、さっそく予約です。
今回のテーマは避暑地で過ごす釣って焼いて食べるキャンプになります。
それでは、玉川キャンプ村でのキャンプレビューです。
玉川キャンプ村

玉川キャンプ村は、山梨県小菅村にあるキャンプ場です。
ちなみに名称は「玉川キャンプ場」ではなく、玉川キャンプ村です。
小菅村は秩父多摩国立公園内にあり、標高が540~780mの間にあって豊かな自然が残っています。
山梨県といっても奥多摩湖の西側に位置して地図で見ると東京都との県境でした。
多摩川の源流である小菅川の支流(玉川)沿いの自然に囲まれた敷地が一万坪もある広いキャンプ場です。
川にヤマメやニジマスを放流しているとのことで、渓流釣りが楽しめるのは最大の魅力ではないでしょうか。
車でのアクセスは自宅(東京の東側)から2時間半くらいだったので、比較的良い方だと思います。
行きは中央道経由で上野原インターチェンジから一般道に降りて1時間くらいで到着できました。
上野原インターチェンジからキャンプ場に向かう一般道は道幅が狭く、山道のカーブが続きバイクも多かったので車の運転は注意が必要です。
自分は山道の運転に慣れていないからあまりスピードを出せず、後ろからきた車やバイクに煽られて怖かったです(涙
ちなみに帰りは奥多摩湖沿いを東京に向かって圏央道の青梅インターチェンジから高速に乗るルートで帰りました。
どちらのルートも移動時間はあまり変わりませんでしたが、帰りのルートのほうが道幅もあったので運転は少し楽だった気がします。
しかしながら、どちらも山道なのでカーブが多いのは変わりませんが(汗
上野原インターチェンジからのルートは、キャンプ場までスーパーなど買物ができるようなお店は見当たりませんでした。
(玉川キャンプ村周辺だと車で30分くらいの場所にスーパーやコンビニはあるみたいです)
食材など現地調達を考えている場合は、圏央道の青梅インターチェンジから一般道に降りて向かうルートのほうが途中にお店がたくさんあるため良いかもしれないです。
玉川キャンプ村の紹介

玉川キャンプ村を利用するには事前の予約が必要となり、電話もしくはWeb(なっぷ)で予約できます。
営業期間は4月から11月までらしく、12月以降の営業は凍結もあって一部水場の利用に制限があるみたいです。
その時期に利用する際は事前に確認することをオススメします。
国道139号沿いに看板があって、そこから玉川キャンプ村に入りますが、受付に向かう道は狭めで車一台が通れるくらいの幅でした。
坂もキツイので場内の運転は注意してください。


場内は広々とした開放感がある「上流エリア」と川遊び場などに近いキャンプ場の中心にある「中流エリア」、森と川に囲まれた「下流エリア」や川から少し離れた「林道エリア」に分かれています。

車の乗り入れが可能なテントサイトが各エリア合計で37区画(内、ソロサイト用の8区画含む)もあり、キャンプスタイルによって場所が選べるのは嬉しいですね。
当日のチェックインは12時~18時でチェックアウトは11時までだから、比較的のんびり撤収できます。
(アーリーチェックインなどは無いようです)
その他、日帰りで楽しめる屋根付きのバーベキュースペースから宿泊できるバンガローやログハウスなどの施設も充実していました。
ちなみにバンガローのチェックインは14時~でチェックアウトは10時になります。
玉川キャンプ村の設備
キャンプ場の中心に管理棟があり、宿泊の受付や釣りをする際の申込みなどを行います。

受付の際、管理棟の横にある駐車場に車を停めることができます。
売店も兼ねているため、薪や炭の購入も可能で調味料や着火剤、洗剤などキャンプに必要な最低限のものは揃っていました。
お酒も観光地価格になりますが購入できます。
入り口にはソフトドリンクの自動販売機もありました。
トイレや流し台はマップで確認するとキャンプ場内の各所に設置されています。
今回は中流エリアの区画サイトを利用したので、周辺のトイレと流し台をチェックしました。
トイレは男女で別々になっており、水洗の洋式です。


ウォシュレットはありませんでしたが、とてもキレイでした。
多目的トイレもあり、小さな子供連れでも安心して使えると思います。


流し台はスポンジと金属タワシの備え付けがあり、とてもキレイに清掃されてました。
ただし、洗剤は各自で用意する必要がありそうです。


管理棟の横にある流し場は魚を捌く用のナイフが常備されているため、獲った魚を捌く場合はこちらを利用したほうが良さそうです。
ちなみに魚を捌けない方は、管理棟スタッフに頼めば代わりに捌いてくれるみたいです。

玉川キャンプ村では、ゴミは分別することで処分してもらえます。
帰る際に受付にゴミを持っていくだけでOKでした。
ゴミの分別について細かいルールがありますので、受付の際に渡される用紙を確認してください。
また、ゴミ袋はあらかじめ各自で用意する必要があります。
個人的には生ゴミを分けるパターンは初めてでした。
その他、事前予約は必要になりますがテントサウナも借りられるようで、当日河原で利用されているグループがいらっしゃいました。
実は玉川キャンプ村ですが、温泉付きキャンプ場で場内に露天風呂があります。
しかしながら、コロナ感染予防対策のため当面の間(2022年7月時点)は利用できなくなっているとのことです。
シャワーなどの設備はないので、汗を流したい方などは近くにある温泉施設を利用したほうが良いかもしれません。
玉川キャンプ村の利用料金(1泊)※税込
・テントサイト料金:1,500円(ソロ用サイト1名、車1台まで)
ちなみに支払いは現金のみ(カード不可)となりますので、ご注意ください。
もともとソロ用の0番サイトを予約してたのですが、利用したのが祝日~平日の1泊2日だったこともあり、当日の宿泊者は自分1人だけとのこと。。。
そのため、ご好意によりソロ用サイトの料金で好きな場所のテントサイトを使って良いとのこと、中流エリアの30番サイトを利用させていただきました。
玉川キャンプ村の所在地
所在地:山梨県北都留郡小菅村2202
公式サイト:玉川キャンプ村
玉川キャンプ村での渓流釣り

玉川キャンプ村の最大の魅力は、キャンプ場内に流れる川での釣りではないでしょうか。
釣り券を購入するとニジマスもしくはヤマメ・イワナを川の区画整理された場所に放流してもらえます。
料金はニジマスとヤマメ・イワナで変わり、それぞれ1日券と半日券がありました。
半日券は12時から利用できるので、チェックインした直後から釣りが楽しめます。
ちなみに魚はつかみ取りのプランも用意されているので、小さなお子様を連れても楽しめそうですね。
玉川キャンプ村の釣り料金※税込
ニジマス釣り
1日券:3,500円(1人10匹放流、釣り放題)
半日券(12時~):1,750円(1人5匹放流、6匹まで)
ヤマメ・イワナ釣り
1日券:4,000円(1人10匹放流、釣り放題)
半日券(12時~):2,000円(1人5匹放流、6匹まで)
竿は管理棟でレンタル(200円)可能でエサ(いくら)も購入できますが、どちらも持ち込みOKです。


自分は竿とエサ(毛針)を持ち込んでテンカラ釣りをしました。
楽しくて時間が経つのを忘れてしまうくらいでしたが、約2時間の釣果は3匹です。
これを後で焼いて食べるんですがねwww
玉川キャンプ村での設営
今回、設営したのは中流リアの30番サイトです。
縦長の区画で隣との堺に段差があり、背の低い木が植えられてました。


原則として車は区画内に納める必要があり、別で駐車できるようなスペースは近くに無かったです。
1台であれば、区画内に車を止めてもファミリーキャンプをするスペースは十分に確保できます。
余談ですが、今回のキャンプで渓流釣り以外にコロナビールをバケツに入れて冷やすやつをやりたかったので、設営前から飲み始めてました。

玉川キャンプ村で設営したタープなど
当日は天気もよく雨の心配もなかったので、暑さ対策が設営のポイントです。


今回は夏仕様でDDタープ3.5×3.5mをポールを使って適当に張り、その中にテンマクデザインのモノポールインナーテント(メッシュ)を置くスタイルにしました。
設営にあたり玉川キャンプ村の地面は硬めの土なので、スチール系かチタン系のペグ(30cmくらい)がオススメです。
今回の設営はsnowpeak(スノーピーク)のソリッドステーク30cmを使いました。
また、地面は石が多いのでテントの下に敷くグランドシートは勿論のこと、テント内に敷くマットなども必要です。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)のキャンプマットを敷きましたが、もう少し厚手でも良いくらいでした。
寝袋は標高が高いので念のためBUNDOK(バンドック)の封筒型シュラフを持っていきました。
しなしながら、それほど涼しいわけでもなかったので、もう少し薄手でも良かったかもしれません。
チェア:
DOD(ディーオーディー) スゴイッス
テーブル:
Mt.SUMI(マウントスミ) 焚き火サイドタフテーブル
玉川キャンプ村でのキャンプ飯

釣りを終えた後、薪を割って火起こしも完了したので、キャンプ飯に取り掛かります。
ちなみに玉川キャンプ村は直火OKですが、後片付けが面倒なので焚き火台を使いました。
まずは釣ったニジマスを捌いて串打ちしたので、焚き火で焼いていきます。
(管理棟の売店で長めの竹串があって助かりました)


釣った3匹すべて塩焼きにして食べたのですが、そこそこお腹いっぱいになってしまったのは、ここだけの話です(汗
日が暮れてから少しお腹に余裕が出たので、牛タンを焼いて本日のキャンプ飯は終了となりました。

もともと魚を釣って食べることを前提としたキャンプだったので、食材はあまり持ってこなかったんですよね。
翌日の朝食は戦闘飯盒で米を炊いて、その上に鰻を乗せます。


インスタントの味噌汁も添えて、贅沢な朝食になりました。
戦闘飯盒は水蒸気炊飯ができるので、あまり火加減を気にせずに美味しく炊けるのが良いですね。
玉川キャンプ村で使ったクッカー類
玉川キャンプ村に持っていったのは、スタッキングしやすい最近お気に入りのクッカー類がメインになりました。
クッカー:
Rothco 戦闘飯盒2型

Phoenixrise(フェニックスライズ) 戦闘鉄板
食器:
Belmont(ベルモント) BM-007 チタントレールカップ
アルコールストーブ:
trangia(トランギア) アルコールバーナー
すべて戦闘飯盒にスタッキングすることができます。
玉川キャンプ村のまとめ

玉川キャンプ村は標高が600mくらいの場所にあるキャンプ場だからか夏でもイヤな暑さを感じることなく、蚊などの虫も全然いなくて快適に過ごせました。
自然豊かで今回は完ソロだったこともあり、とても静かで川の流れる音がBGMとなって心地よかったです。
高速を降りてからの移動距離が長い点を除けば直火OKで渓流釣りもできるので、おすすめキャンプ場ではないでしょうか。
しかも8区画あるソロサイトの料金設定がリーズナブルで、ソロキャンプをされる方には嬉しい限りですよね。
しかしながら、当日入れ替わりで帰られた方たちは川遊びがメインと思われるファミリー層が多かったので、土日などに利用される場合はガヤガヤした雰囲気になるのかもしれません。
今回は時間の関係で利用しなかったのですが、近くに温泉もあるようなので次回は行ってみたいと思います。
また、夜空の星がキレイだったので、よりキレイに見られる冬時期にも訪れたいですね。